三大銀行の２０２４年春闘が決着した。三菱ＵＦＪ銀行は２８日、「実質８．５％超」の賃上げを２４年度に実施すると発表した。三井住友銀行とみずほ銀行は既に、基本給を底上げするベースアップ（ベア）について、労働組合側の要求に満額回答しており、ベアの実施率はいずれも統合後で最大となった。

三菱ＵＦＪ銀は同日、労組の実質６．０％超の賃上げ要求に満額で回答した。１９９０年以来３４年ぶりの高水準という。さらに特別報奨金を一時金として１人最大１５万円支給するため、実質８．５％超の賃上げになるという。新卒初任給は５万円引き上げ、入行１～４年目では１２％程度の賃上げとする。管理職を対象とする株式交付制度も導入する。

三井住友銀はベア３．５％を含め実質７％程度の賃上げ、みずほ銀はベア３．０％に加え賞与や手当の見直しなどで実質７％超の賃上げとなる。

【時事通信社】