[ワシントン １７日 ロイター] - フランスのルメール経済・財務相は１７日、政府の補助金を受ける中国製品から欧州の産業と貿易の利益を守る必要があると強調した。ただ、貿易戦争は望まないと述べた。ワシントンで開催された国際通貨基金（ＩＭＦ）・世界銀行の春季会合の合間に記者団に語った。

欧州はクリーンエネルギー産業への優遇措置や欧州資本市場の統合推進などを通じて、成長を促進する断固とした取り組みが必要だと指摘。

「欧州は利益をよりうまく守る必要がある。互恵関係と公平な競争条件に基づいた経済的・産業的利益だ」と述べ、ワシントンでの会議でこの点を中心に議論する方針を示した。

欧州市場から中国製品を締め出すために貿易障壁や関税を設けることは想定していないが、欧州連合（ＥＵ）の炭素国境調整メカニズムを導入し、域内のクリーン産業を優遇し、炭素排出量の多い輸入品に罰則を科す考えという。

また、米国や中国で導入されているような相互産業支援措置が欧州の産業にも必要だと述べた。