ESGを軸にしたサステナブル経営を実践するための仕組みとは
同社はそうしたグローバル展開の中で、いち早くサステナブル経営にかじを切り、ESGを重視する企業活動を行ってきた。その柱は大きく2つある。企業理念に基づく行動原則と行動規範である「CSR憲章・行動規範」と、自社の経営に関わる「マテリアリティ」(重要課題)だ。マテリアリティに挙げているのは「社会と人々に新しい価値を提供」「環境負荷低減を推進」「社員一人ひとりの成長を促進」「持続的な経営基盤の強化」の4項目だ。
これらをグループ各社の行動にまで落とし込むための仕組み化も積極的に進めてきた。同社サステナビリティ推進室室長の島田清孝氏は、その推進の鍵となる社内横断組織として「CSR委員会」「グループリスク委員会」という2つの委員会を挙げる。
「これら2つの委員会は、CEOが責任者となることでトップマネジメントと連動しています。さらにCSR委員会の下では『グループEHS(環境・健康・安全)委員会』が、国際規格に基づいて、安全で健康な働きがいのある職場を作る活動をしています」(島田氏)
こうした全社体制の下で、同社のリスクマネジメントおよびBCP/BCMが、どのようにサステナブル経営を支えているのか。重要テーマであるESGとのつながりに焦点をあてながら、事業継続リスクに備える具体的な取り組みを次章から詳しく見ていこう。
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・50社以上のグループ企業で連携、事業継続リスクを根絶させる「3段階の構え」とは
・「事業継続リスク」を洗い出す方法、ポイントは“2つの掛け合わせ”
・インシデント時はどう動く? 具体的な体制は? “使えるBCP”の作り方
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