調査データが示す、サーバ環境の現状と課題
システム構築をする際にまずクラウドを選択する「クラウドファースト」がトレンドとなっている。IT市場専門調査会社ノークリサーチによる調査で、今後3年間において、IaaSやホスティングなど自社でサーバを所有しないクラウドが、オンプレミスより優勢になる見込みが明らかになった。だが、クラウドの方が何倍も多いというわけではない。「依然としてオンプレミスの市場も存在し続けます。クラウドとオンプレミスは対立するものではなく、適材適所で使っていくことが重要です」と話すのは、ノークリサーチのシニアアナリスト 岩上 由高氏だ。同社の調査では、企業が感じているサーバ導入に関する課題は年商規模によって異なる傾向が出ている。
5億円未満の小規模企業では、オンプレミスで「必要なときにデータ容量を増強できない」との回答が突出している。「小さな企業は大量のデータ保存を必要としないため、サーバは安くてディスク容量が小さいもので十分でした。しかし昨今、DXで企業規模を問わずデータ量が増えています。肝心なときに容量を増やすことができないと非常に困ることになります」と岩上氏は解説する。
一方、大規模企業においては、クラウドを常時稼働させた場合の高額な費用を課題視している。中規模企業は、オンプレミスとクラウドでセキュリティ対策が異なることを課題に感じているようだ。また、中規模企業と大規模企業に共通する課題では、「複数のサーバを効率的に管理することができない」が挙げられる。
このようにオンプレミスとクラウドそれぞれに課題がある。このうちオンプレミスの課題に有効な選択肢としてHCIがあるが、「オンプレミスありきで考えない」ことが重要だと岩上氏は強調する。
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