世界的に現れている「民主主義の劣化」
夜は米国でイェール大学助教授、昼は日本で半熟仮想代表を務める成田 悠輔氏。専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザインだ。Webビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多くの企業や自治体と共同研究・事業を行う。2022年7月に『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』(SBクリエイティブ)を上梓した。この著書の中で、今世紀に入ってから起きた民主主義の劣化について述べている。日本ではあまりメディアで取り上げられていないが、欧米では15年ほど前から騒がれていると成田氏は指摘する。
たとえば、2017年のトランプ大統領の誕生。それ以前の政治の仕組みを前提としている人たちは、事前に予想すらしなかった。それは、インターネットやソーシャルメディアなど、テクノロジーと社会の大きなトレンドにより、引き起こされたのではないかと考えられている。
「万人の脳がWebで繋がれた今の社会の中で昔ながらの選挙をやると、わけのわからない結果が生み出されてしまうということが、いろいろな形で証明されてきました。これまでの民主主義で前提としていた条件が崩れ、世界的に民主主義の劣化の症候が現れています」(成田氏)
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