お笑いコンビ「爆笑問題」が所属する芸能プロダクション タイタン。「社長になるとはまったく考えていなかった」と語る、タイタン 代表取締役であり爆笑問題の太田光氏の妻でもある太田光代氏は、爆笑問題をトップタレントに導き、事務所を大きく成長させた経営手腕の持ち主だ。そんな光代氏の経営者としての資質をひもときながら、マネジメント論、人材育成論など経営の本質に迫る。
想定外から始まった会社経営、そのマネジメントの基本方針とは
デビュー後、すぐに人気を博したものの、その勢いのまま所属していた大手芸能プロダクションから独立してしまった不義理により、まったくと言って良いほど仕事をもらえなくなってしまった爆笑問題。2人を拾ってくれる事務所もなく、30歳を前にもう1度ブレイクしなければ芸人としての存続も危うい。そんな状況で「自分が彼らをマネジメントしてあげるしかない」と考え、光代氏は芸能事務所の設立を決断したという。
設立当初、光代氏は爆笑問題のためだけの「爆笑問題カンパニー」を作ろうと考えていたという。ところが、夫・太田光氏が知り合いの芸人を連れてきて「事務所に入れてやってくれ」と言う。光代氏は強く反対したものの、結局はタレントを抱える芸能プロダクションを経営することになる。
そんな光代氏のマネジメントの基本方針は「芸に関しては何も言わないが、マネジメントは任せてもらう」というものだ。当時、爆笑問題の2人は嫌がったが、マネジメントの領域には口を出させないよう説き伏せ、光代氏は爆笑問題を売り込むためにテレビ関係者などを招いて年に2回ライブを行うことにした。「ライブを見せれば必ず売れる」という勝算があったからだ。光代氏の読みは当たり、これを機に徐々に仕事が増えていく。
こうした光代氏のマネジメントもあり、今や爆笑問題はトップタレントになった。そして現在、光代氏は数十人のタレントが所属するタイタンのほか、複数の事業も手がける経営者となった。ここからは、女性社長として起業し、業界の荒波をかいくぐってきた光代氏の経営ノウハウを紹介していく。
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