選択肢が広がったVMware vSphere 環境のクラウド移行、どうする?
企業のシステムは、「仮想化」のフェーズから「クラウド」のフェーズへと移行している。仮想化の雄であるVMwareももちろんこうした流れを意識しており、これまで築いてきたオンプレミスでのVMware vSphere 環境を、クラウドへとスムーズに移行、拡張できるテクノロジーを開発している。
その結果、今やAWSやAzureとも連携が可能となったVMwareだが、IBMとは、2016年2月、ハイブリッドクラウド分野での戦略的パートナーシップを発表したのを皮切りに、2017年8月にオンプレミスをクラウドに拡張するVMware HCXをIBMが国内で初めて採用するなど、その関係を強めてきた。
なぜ両社の結び付きは強いのだろうか? 実は、両社のハイブリッドクラウド戦略を見ると、大きな共通点があることに気づく。それは「オンプレミスとクラウドをシームレスにつなぐ」ことをまず目指している点だ。
IBMのハイブリッドクラウド戦略を紐解くと、「Migrate」「Modernize」「Build」「Manage」の4つの軸で展開されていることがわかる。日本アイ・ビー・エム IBMクラウド事業本部 安田 智有氏は、この4つを次のように説明する。
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・安田氏が「検討しなければもったいない」と強調する理由は3つ
・わずか数クリックで仮想マシンを「無停止で」移行
・クラウドと同じようにオペレーションできるオンプレミスを実現