今の状況をチャンスに変える切り札がAIの活用だが…
新型コロナウイルスは、これまでのビジネスの常識を大きく変えてしまった。事業継続の観点からも、業務を見直すことは待ったなしの状態といえる。たとえばこれまで対面が当たり前だった営業活動も、テクノロジーを活用しながら、さらに効率的に、効果的に行うことが求められている状況だ。
だがこうした状況は、チャンスでもある。これまでの前例にとらわれずに、業務のあり方を見直す契機でもあるのだ。業務の本質的な価値を改めて見つめ直し、その価値を実現していくために、プロセスに潜む「ムダ」を除き、事象と事象の関係性を解き明かし、最大の効果を実現するために目的と手段を文字通り“ゼロベース”で考え直していくことが求められているといえよう。
業務改革の切り札として、AI(人工知能)に注目する企業は多いだろう。しかし、AIの実証実験に取り組む企業は多いものの、本格導入に至っている企業は多くない。
その背景には、「AIを活かすアイデアがあっても、それを実現することが難しい」という事情があった。特にAI活用の高いハードルとしてそびえ立っていたのが、「AI人材に関する課題」である。
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・AI活用を阻んできた2大課題を「過去のこと」にする方法
・AIが「構造化データ」も扱えることで業務の何が変わるのか
・海外の大手通信キャリアはいかにして「400億円の離反防止効果」を上げたのか