CX? Googleで検索して調べました
Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営し、「ほぼ日手帳」をはじめとするユニークな商品を販売し、「生活のたのしみ展」などのイベントも開催する……。同社を知らない人が見たら何の会社? と感じるのも不思議ではない会社が「ほぼ日」だ。もちろん、れっきとしたジャスダック上場企業である。
もともとコピーライターとして活躍していた糸井重里氏が個人で運営していた「ほぼ日刊イトイ新聞」が発展して誕生した会社だが、現在、多くの企業から注目を集める存在になっている。なぜなら、「ほぼ日」は最強のCX企業だからだ。
ただし、そう考えているのはあくまで外野だけである。ほぼ日自身は「カスタマー・エクスペリエンス(CX)」という言葉をまったく使っていない。だから、同社にとっては、そのようなレッテルは迷惑なだけだ。
事実、「ほぼ日刊イトイ新聞」の編集者でありイベントなども手がける山下哲氏は、取材冒頭で「今回、CXという言葉を初めて知ったので、Googleで調べました」という。
この不思議な会社は、ビジネスの進め方も実に不思議だ。
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・「ほぼ日」の商品開発のカギは、室町時代?
・あの「ほぼ日手帳」ができるまで
・渋谷PARCOへ出店する「ほぼ日曜日」と「ほぼ日カルチャん」の狙い
・リアルを大切にするのは「その方が当たり前だから」