逆境からダウンロード数1位、支えたのは「データ分析」
2014年創業のコインチェックは、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)の売買を仲介する仮想通貨取引所「Coincheck」を運営する企業である。2018年1月には仮想通貨NEM流出という事件も起きたが、同年4月にネット証券大手のマネックスグループ傘下となり、事業の立て直しを図ってきた。
そして成果は着実に表れている。2019年には仮想通貨の取引アプリでダウンロード数1位(注1)を獲得し、ビットコインを自動で積み立て購入できる「Coincheck つみたて」や通貨を保有しているだけで報酬がもらえる「Liskのステーキングサービス(β版)」を立ち上げるなど、新たな事業にも積極的だ。
注1:2019年1月~12月(App Annieのデータに基づく)
その成功を支えたのが、「現場レベルでのデータ分析」だと同社マーケティング部の岡田 尚悟氏は語る。データ分析を突き詰める上でどのような障害や失敗があったのか、いかにして他部署を巻き込みながらデータ分析環境を整えてきたのか、同氏が明かす。
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・なぜ「現場レベルでのデータ分析」が必要だったのか
・データに基づいた施策の積み重ねで、アプリのダウンロード数1位を獲得
・データ分析環境が整ったことによって起こった、ある失敗