- 会員限定
- 2026/10/15 04:29 掲載
英LSEG、米エヌビディアのcuDFで金融ティックデータの分析を数時間から数秒に短縮
LSEGによると、ベンチマーク分析では、cuDFとデータ処理ライブラリの「Polars」を併用することで、数年分のLSEG Tick Historyを数秒で分析できた。処理時間は数時間から数秒に縮まったとしている。株式取引が24時間に近い運用へ向かうなか、市場終了後のデータ読み込みや夜間の分析に頼る従来型の手法から、取引時間中も継続的に過去データを分析できる体制への移行を後押しする狙いだ。
Tick Historyは、1億銘柄を対象に30年超にわたる履歴を収め、580を超える取引所・取引拠点・情報提供元をカバーする。データ量は110兆行にのぼるという。2026年上半期には、LSEGのリアルタイム通信網のトラフィックが前年同期比29%増え、6月には毎秒2600万メッセージの新たなピークに達した。Tick Historyのデータに対する顧客のAPI要求も48%増えた。
想定する利用は、クオンツ調査と戦略検証、執行・市場分析、リスク分析や市場の再現、AIを使った研究など。たとえば、データの細かさを落とさずに、より長い期間や多くの取引拠点、幅広い市況を調べたり、注文板を再構築して執行品質を深く分析したりする使い方を挙げる。今回の取り組みは、LSEGのAI戦略「LSEG Everywhere AI」の一環と位置づけている。
LSEGのデータ&アナリティクス共同責任者、Ron Lefferts氏は「顧客は、別の完全な複製を作る負担やリスクを負うことなく、詳細な過去データを高速に扱うことを求めている」と説明した。エヌビディアのIoana Boier氏は「cuDFにより、研究者は価値の源である細部をダウンサンプリングで失うことなく、LSEG Tick Historyを大規模に分析できる」とコメントしている。
では、なぜLSEGは、全データの複製を新たに作らない形でGPUによる分析を打ち出したのか。背景には、2022年に結ばれた10年間の提携と、2025年に動き出したAI企業とのデータ連携がある。
・マイクロソフトとの10年提携で、LSEGが移したデータ基盤の中身
・2025年のアンソロピック連携と、今回のエヌビディア協業の共通点
・cuDFとPolarsでGPU処理が速くなる仕組みと、数秒の裏側
今すぐビジネス+IT会員に
ご登録ください。
すべて無料!今日から使える、
仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR