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- 2026/10/16 14:27 掲載
ABEJAとヤマザキマザック、製造現場のフィジカルAI実装へ業務連携 共同開発を開始
両社によると、工程設計や生産計画の立案、段取り作業は、いまも作業者の経験や熟練技能に依存している。航空宇宙、半導体、EVなどの成長分野が広がり、製造現場に求められる生産性と柔軟性が高まるなか、AIが周囲の状況を認識・判断してロボットや設備を自律的に動かすフィジカルAIへの注目が高まっているという。
共同開発は、人とAIが協調する「Human in the Loop」を前提に進める。柱は次の3つだ。
1つ目は、加工工程の最適化を担うAIエージェントの開発。加工部品に応じた加工方法、加工順序、切削条件を含む工程設計を、自動で策定・提案する。暗黙知になっている工程設計のノウハウを組織全体で使えるようにし、業務品質の平準化や生産リードタイムの短縮につなげるとしている。
2つ目は、生産スケジュールの最適化を担うAIエージェントの開発。生産計画や設備の稼働状況、部材の在庫情報、現場の運用ノウハウを踏まえ、工作機械や自動化システムの生産スケジュールを策定・提案する。突発的な部材不足や特急オーダーにも計画を素早く見直せるようにし、設備稼働率の向上を目指す。
3つ目は、ロボット行動学習環境の構築。ヤマザキマザックが持つ作業データの収集・蓄積から、AIモデルの学習・評価、実機での動作検証までを一貫して実施し、ロボットや搬送装置の自動化・自律化を目指す。
開発したAIエージェントは、導入後も運用データや現場のノウハウを継続的に学習し、顧客企業ごとの生産環境に適応する。将来的には、ヤマザキマザック製の工作機械や関連する自動化システムに実装する方針だ。
ABEJAは東京都港区に本社を置き、代表取締役CEOは岡田陽介氏。ヤマザキマザックは1919年創業で、本社は愛知県丹羽郡大口町。代表取締役社長は山崎高嗣氏が務める。
では、国内の工作機械大手は、フィジカルAIの「頭脳」をどこから調達しようとしているのか。背景には、ABEJAの直近の業績と、競合する大手の相次ぐ動き、そして国が動かす巨額の投資計画がある。
・ヤマザキマザックはABEJA、DMG森精機は自社データという分かれ道
・日立とファナックが先に示した、2027年度の実装計画
・国のフィジカルAI投資の行き先と、ABEJAの業績の現在地
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