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- 2026/10/17 08:46 掲載
米アンソロピックのClaude、NIST楕円曲線の25年来の謎を解明 シードは乱数と時刻
対象は、デジタル署名の標準ECDSAで使われる曲線のうち、P-192、P-224、P-256、P-384、P-521の5つ。これらのシードは、2000年にNISTが採択した標準FIPS 186-2で公表されたが、NSA(米国家安全保障局)から提供されたもので、由来の説明はなかった。
同社によると、Claudeは、社内の研究者から、ヒントなしにシードの生成方法を問われ、30分足らずで由来にたどり着いた。シードはハッシュ関数の出力ではなく、C言語の標準ライブラリにある乱数生成器「lrand48」を、Unixタイムスタンプ(時刻)で初期化して得た出力だったという。
Claudeは、1990年代のC言語環境で使われた弱い乱数生成器が使われたと推定し、シードの並びからその癖を探した。その結果、乱数生成器の内部状態を復元し、各シードを再現できたとしている。
同社は、今回の成果が暗号の破れや新たな攻撃、曲線の弱点の発見ではないと強調している。シードが時計から作る単純な方法で生成されていたことで、意図的な弱点や裏口が仕込まれたとする見方は、より考えにくくなったとし、利用者に必要な対応や運用の変更はないとしている。
一方、すべてが明らかになったわけではない。P-224、P-256、P-384、P-521の基準点(ベースポイント)が選ばれた経緯は説明できておらず、二元体曲線のB-163のシードも未解明のまま残る。P-192の基準点などは、乱数ライブラリFreeLIPの出力で再現できたという。
同社は、シードを再現するPythonコードをCC0(パブリックドメイン)で公開している。
では、NSAが残した謎の数字は、疑惑を晴らす材料なのか、それとも新たな火種なのか。背景には、2023年に始まった懸賞金と、いまも説明がつかない曲線の存在がある。
・飛ばされた「有効な曲線」、残る選別の疑問
・AIが見抜いた、1990年代の乱数生成器の癖
・懸賞金の行き先と、始まりの経緯
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