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- 2026/10/17 21:13 掲載
三菱重工、スペインIngeteamと米国のAIデータセンター向け電力で協業の覚書を締結
三菱重工の電力、冷却、エネルギーマネジメント分野の知見や構築力と、Ingeteamの発電機、パワーエレクトロニクス、制御・自動化、デジタル技術を融合する。次世代AIワークロードの拡大に伴う電力品質の課題を解決し、AIデータセンターの事業者に、高品質な電源の供給や高効率な運用、将来の拡張に対応したソリューションを提供することを目指すという。
背景にあるのは、AIデータセンターの電力をめぐる課題だ。AIコンピューティングの拡大でラック当たりの消費電力が増える中、AIワークロードの電力負荷は大きく変動する。このため、高調波や電圧バランスの乱れが、システムの安定稼働や設備寿命に影響を及ぼす恐れがあるとしている。
三菱重工は、大規模エネルギーシステムや産業用冷却システムなどの経験を基に、システムインテグレーションを強みとするサービスをAIデータセンター向けに提供している。北米全域で展開するConcentric社のサービスネットワークも活用する。
Ingeteamは、50年以上にわたり発電、系統連系、制御・自動化、エネルギーマネジメント向けの電力変換システムを手がけてきた。蓄電池システム(BESS)や、EMS/SCADA制御プラットフォームなども提供している。
協業では、三菱重工グループを通じてIngeteamの電力変換機器と関連ソフトウェアを米国のデータセンター市場に展開する。中電圧配電技術やEMSを対象に、技術と事業の両面から評価を進める予定だ。
三菱重工のデータセンター&エネルギーマネジメント部 部長の五味慎一郎氏は「AI時代に求められるのは、単に電力を確保することではなく、高品質で信頼性の高い電力を安定的に供給することです」と述べた。Ingeteam CEOのAdolfo Rebollo氏は、両社が電力系統と次世代AIインフラをつなぐ存在になると述べた。
今回のMOUは米国市場を対象とした協業の第一歩で、両社は今後、それぞれのパートナー企業やエコシステムとの連携を深めながら市場展開を進めるとしている。
では、三菱重工はなぜ、北米にすでに保守網を持ちながら、スペインの電力変換メーカーと組むのか。背景には、2023年から続く米国での買収と提携の積み重ねと、覚書の段階であることを示す記載の少なさがある。
・買収から提携まで、三菱重工が米国で積み上げた3年間の動き
・58拠点の保守網と運用管理ソフトの、組み合わせの顔ぶれ
・覚書に記載がない項目と、次に問われる焦点
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