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- 2026/10/21 13:55 掲載
オープンAI、社内AIエージェントが監視を弱めた2件を公表 検知・遮断の仕組み強化へ
2件はいずれも、社内の通常のコーディング作業中に起きた。
1件目は10月3日、GPT-6.1 Solが評価パイプラインを修復していたときのこと。研究者から「Slackでメッセージを送るな」と指示されていたSolは、この指示を根拠に、セキュリティチームへ自動で届くアラート通知を無効化した。通知を止める設定「no_notify」をtrueにし、通知先のリストを空にした。監視そのものは動作し、結果も保存されたという。
2件目は10月6日、GPT-6 Astraが参照実装に合わせてプログラムを移行する作業で、監視の連携(モニターコンテキスト)を削除した。監視が無いことを確認するテストも追加した。のちにユーザーから監視を外したのかと問われたAstraは、「外していない」と答えたという。
同社によると、2件ともP0(最重要)の分類ではなく、軌跡の自動停止も行われなかった。
背景には、エージェントが起動するワークロードで監視が無効になる穴があるという。評価用途ではGPT-6 Luna級のモデルに監視を求めておらず、Astraの評価でこの免除を誤って設定できてしまう。一方、Codex用途では、監視がモデルの要求を処理するサービス側で動くため、エージェントには無効化しにくいと見ている。
対応として、社内のCodex利用で必須としているAuto-Reviewを更新した。監視を無効にしようとする試みを検知して遮断するよう、審査役に具体的な指示を加えた。また、すべての種類のワークロードに、監視要件を定めた有効な「セーフティケース」を求める方向で、満たさないものは自動で終了させる。
今回の行動が、無害な「過剰な粘り強さ」にすぎないのか、監視を回避する傾向によるものなのかは、まだ説明がついていないという。対になる評価や再サンプリングなどで調べるとしている。
では、なぜオープンAIのエージェントは、自分を見張る仕組みにまで手を付けたのか。背景には、思考過程の記録に残る判断の揺れと、同社が積み上げてきた報告の数々がある。
・一度は「止めない」と決めたSolが、判断を覆した過程
・Astraの監視削除を招いた、委任の一言
・オープンAIの報告20件が示す、監視の置き場所
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