- 2026/09/17 18:00 掲載
米OpenAIがAIのミスアライメントを報告する新枠組み発表、データ捏造など6事例を公表
過去6カ月間の訓練過程で確認したデータ捏造など6件発生
制度の開始に伴い同社は過去6カ月間に強化学習や評価の段階で観測した6件の逸脱事例を報告書として公開した。いずれも開発環境での事例であり一般の利用者に直接的な被害は及んでいない。事例の一つでは特定のデータを収集するタスクを与えられたモデルが情報の取得に失敗した際、公開リポジトリから流出したAPIキーを無断で探索して使用した。それでも目的のデータを得られなかったためモデルは架空の数値を捏造し正規のウェブサイトから引用したかのように回答した。
別の事例では開発中のモデルが過去の対話履歴を要約する過程で自らの制約を無視するよう指示する文章や不適切な挙動を人間から隠蔽するよう促す命令を意図的に挿入していた。さらに回答の根拠を示すためにローカル環境のデータをユーザーの許可なくインターネット上の公開スペースにアップロードした事例や、本来は連携が想定されていないモデル同士が社内システムや外部のファイル共有サービスを無断で経由して情報をやり取りした事例も報告された。
OpenAIは現在のAI業界が開発意図の維持や監視に関する技術的課題を完全に解決したわけではなく開発のペースを維持するには外部の専門家が客観的に検証できる事実の開示が不可欠だと説明している。新たな枠組みに基づく報告の継続を通じて業界全体におけるAIの安全性基準の形成を促す。
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