- 2023/02/22 掲載
ホンダが春闘で満額回答、ベア90年以来の高水準 若手に重点配分
ホンダによると、2回目の交渉で満額回答するのは過去最速。同社労政企画部の平原克彦・労政課長は「異例の早いタイミング」での回答と説明。早期回答に至った背景について、15日に行われた初回の交渉で「労使の目指す姿、それを達成するための課題認識が大枠で一致した」と述べた。
労組の賃上げ要求額は、基本給を引き上げるベースアップ(ベア)相当分が1人平均月額1万2500円、率にすると3.3%で、情報が確認できる1990年以降で最も高い水準。定期昇給・昇格分を含む総額は1万9000円、率では5%となり、労働組合の全国中央組織「連合」が求めている水準と同じ。年間一時金(賞与)の要求は、昨年の要求・実績よりも0.4カ月多いが、月数は22年度の連結営業利益に連動して最終的に確定するとしている。
平原氏は、若手社員への重点的な配分について、「労働市場におけるホンダのプレゼンス向上と、すでに働いてくれている若手従業員への魅力づけが必要」なためと語った。
例えば、大卒の初任給はこれまで22万8000円だったが、制度的に昇給・昇格が行われる6月1日からは25万1000円へと2万3000円増額する。
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