- 2023/04/05 掲載
午後3時のドルは131円半ばで気迷い、豪・NZ中銀の判断割れる
前日には、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が1年ぶりに利上げを打ち止め、金融政策を据え置いた。事前の市場予想は据え置きと利上げで割れていた。
両国の直近の消費者物価指数(CPI)上昇率は、豪が前年比6.8%(2月)、NZが同7.2%(昨年第4・四半期)とほぼ同水準。急速な引き締めが景気の重しとなっている状況も同様ながら、両中銀の判断が割れた形となった。
驚きの結果を受けて、この日の市場では豪ドル売り/NZドル買いが活発化。豪ドル/NZドルは1%近い下げで、3カ月半ぶり安値を更新した。
市場では「前日の豪中銀の判断を見て、米国も再利上げは容易ではないとの思惑が広がったが、きょうのNZ中銀で一転し、米金利の低下は限られるかもしれないとの思惑にすり替わった」(アナリスト)との声が出ていた。
米2年債利回りも、きょう朝方のアジア市場の取引で1週間半ぶり低水準をつけた後、午後にかけてじり高へ転じた。
ドルと円は対豪ドルで同時に買いが、対NZドルで売りが強まったことで、131円前半から後半を行き来する方向感に乏しい展開が続いた。「米雇用統計への注目度がますます上がってきた」(外銀)という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 131.52/54 1.0955/59 144.03/07
午前9時現在 131.42/44 1.0956/60 143.92/96
NY午後5時 131.69/72 1.0952/54 144.29/33
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