- 2023/04/06 掲載
3月のヘッジファンド成績、マクロ型が不振 株式専門はプラス確保
マクロ経済動向の分析を踏まえて投資する「グローバル・マクロ戦略」型ファンドのロコス・キャピタル・マネジメントは3月のリターンがマイナス15%前後、1─3月でマイナス9.5%弱だった、と事情に詳しい関係者が明かした。ロコスは投資家向け書簡で、損失を抑えるためにリスク量を圧縮したと説明している。
バンク・オブ・アメリカはノートに、アルゴリズムとチャート分析モデルに基づく「マクロ・システマティック」ファンドの3月のリターンはマイナス6.7%で、月間ベースでは過去5年で最悪になったと記した。
相場の大きな流れに追随する「トレンド・フォロー」型ファンドはマイナス2.5%だった。
一方、昨年ハイテク株の反落で打撃を受けたタイガー・グローバルは3月のリターンがプラス5.2%と堅調。大型ハイテク株の値上がりが支えになった。
相対評価に基づいて投資するファンドのリターンはプラス1.1%、割安な銘柄を選んで投資するファンドのリターンはプラス0.9%、株式のロングとショート、デリバティブを組み合わせるファンドのリターンはプラス0.8%だった。
多くのヘッジファンドはまだ3月と1─3月の成績取りまとめ作業が続いているが、調査会社ヘッジファンド・リサーチが示した暫定データでは、業界平均リターンはマイナス1%となっている。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR