- 2023/04/06 掲載
NY外為市場=ドル上昇、雇用統計前にポジション調整
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。7日に発表される米雇用統計を前に、投資家がショートポジションを軽くし利益を確定した。
しかし、ドルの基調は依然として下向きにある。この日発表されたオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)による3月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数の増加はエコノミスト予想を大きく下回り、労働市場の冷え込みを示唆した。
午後の取引では、ユーロ安を受けてドル指数は0.4%上昇し101.87。ユーロは0.5%安の1.0906ドルとなった。
ウェルズ・ファーゴ(ロンドン)のマクロストラテジスト、エリック・F・ネルソン氏は、ドル弱気に変わりはないとしながらも、何カ月も続く売りを反映したストレートな下降トレンドではなく、徐々にすり減るような動きになるとの見通しを示した。
この日発表された別の指標でも、景気の低迷が続いていることが示された。米供給管理協会(ISM)が5日発表した3月の非製造業総合指数は51.2と、2月の55.1から低下。サービス部門の予想以上の減速を示した。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が次回米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く確率が55%に上昇した。前日は43%だった。また、年末までに約85ベーシスポイント(bp)の利下げも織り込んでいる。
ドル/円は3日続落し、0.4%安の131.15円となった。対スイスフランでは横ばいの0.9060フランだった。
豪ドルは0.5%安の0.6720米ドル、ニュージーランドドルは0.1%高の0.6316米ドルとなった。
ドル/円 NY終値 131.31/131.33
始値 131.65
高値 131.74
安値 130.65
ユーロ/ドル NY終値 1.0903/1.0905
始値 1.0946
高値 1.0966
安値 1.0892
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