- 2023/05/17 掲載
米鉱工業生産、4月製造業は1.0%上昇 自動車生産が寄与
[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した4月の鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月から1.0%上昇し、上昇率はロイターがまとめた市場予想の0.1%上昇を上回った。自動車生産の上昇が寄与した。ただ、製造業は引き続き金利上昇の制約を受けている。
3月分は前回発表の0.5%低下から0.8%低下に下方改定された。
4月の前年同月比は0.9%低下だった。
自動車生産が9.3%上昇した。3月は1.9%低下していた。自動車を除く製造業は0.4%上昇。3月は0.7%低下だった。
耐久財は1.4%上昇。非耐久財も0.6%上昇した。
鉱業生産は0.6%上昇。石油・ガス採掘が寄与した。3月は1.3%低下していた。公益事業は3.1%低下。3月は8.4%上昇していた。電気・天然ガスの生産は低下した。
全体の鉱工業生産は0.5%上昇。製造業と鉱業の上昇が公共事業の低下を相殺した。3月は横ばいだった。
産業部門全体の設備稼働率は3月の79.4%から79.7%に上昇。1972年から2022年の平均と同水準だった。
製造業の設備稼働率は0.7%ポイント上昇の78.3%。長期平均を0.1%ポイント上回った。
ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、ティム・クインラン氏は、景気後退に備え過剰生産を行わなかったことが功を奏していると述べた。
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