台湾、25年成長率予想3.6％　第1四半期は5.37％に加速

［台北　３０日　ロイター］ - 台湾主計総処が３０日発表した第１・四半期の域内総生産（ＧＤＰ）速報値は前年比５．３７％増加で２０２４年第１・四半期（６．６４％増）以来の高い伸びとなった。ロイターがまとめたエコノミストの予想（３．４％増）を大きく上回った。主計総処は２５年通年の成長率予想を３．１４％から３．６％に引き上げた。

第１・四半期は、人工知能（ＡＩ）関連需要を追い風に生産、輸出、投資が好調で、昨年第４・四半期（２．９％増）から成長が加速した。ただ主計総処は会見で「上半期の予測は上方修正されたが、下半期は確定要素の方が多い」と述べた。

キャピタル・エコノミクスは調査リポートで、「トランプ関税は経済下押しリスクだが、ＩＣＴ（情報通信技術）輸出の継続的な高成長が寄与し力強い成長が続くと予想する」と述べた。

第１・四半期ＧＤＰは季節調整済みの年率換算で前期比９．６７％増だった。