ＬＳＥＧ、第1四半期収益は予想上回る　市場部門が好調

Chandini Monnappa

［１日　ロイター］ - ＬＳＥＧ（ロンドン証券取引所グループ）が１日発表した第１・四半期決算は、予想を上回る収益を計上した。市場部門が堅調な伸びを達成し、その他事業も好調だった。

総収益（除く回収分）は２２億６０００万ポンド（３０億ドル）。為替変動の影響を除外したベースで７．８％増となり、アナリストの平均予想（７．６％増）を上回った。

市場部門、データ・アナリティクス事業はそれぞれ為替変動の影響を除外したベースで１３．５％、５．１％の伸びとなった。

トランプ米政権の関税政策、それによる世界的な景気悪化懸念から金融市場は混乱した。デービッド・シュウィマー最高経営責任者（ＣＥＯ）は「４月も続いた市場のボラティリティー上昇で市場部門は広範囲で力強い成長を遂げた」と述べた。

好調な販売と顧客維持を背景に年間契約額は６．４％増加した。

ＬＳＥＧは、継続的な成長と収益性の改善を確信するとして２０２５年通期業績予想を再確認した。総収益（除く回収、為替変動の影響を除外）は６．５─７．５％の増加を見込む。

ＲＢＣキャピタル・マーケッツは、通期予想の維持は、期間の早い時期であることを考えると驚きではなかったとした上で、第２・四半期も同様な業績となれば（業績予想の）修正もあり得ると指摘した。

ロイターはＬＳＥＧのニュース・データ端末「Workspace（ワークスペース）」にニュースを提供している。