仏総合ＰＭＩ、5月は48.0　9カ月連続50割れ

[パリ ２２日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた５月のフランスのＨＣＯＢ総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は４８．０と、前月の４７．８から上昇したが、好不況の分かれ目となる５０を９カ月連続で下回った。サービス業の低迷が仏経済の重しとなっている。

総合ＰＭＩはロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。

サービスＰＭＩは４７．４と、９カ月連続で５０を下回った。市場予想は４７．５、４月は４７．３だった。

一方、製造業ＰＭＩは４９．５と、４月の４８．７から上昇した。市場予想の４８．９も上回った。

ハンブルグ商業銀行のジュニアエコノミスト、ヨナス・フェルドフーセン氏は「フランスの民間部門は５月も低調だった。総合ＰＭＩは引き続き縮小を示しており、これは不安定な国内の政治状況や脆弱なマクロ経済環境の中でフランスが直面している経済的課題を反映している」と指摘した。

「製造業は改善が見られ、マクロン大統領はフランスを投資や研究開発にとって魅力的な国にすべく取り組んでいる。しかし5月の事業見通し、特にサービス部門の見通しが急激に悪化したことからも明らかなように、民間部門の全体的な先行きは依然として厳しい」と述べた。