ムーディーズ、中国格付け見通し「ネガティブ」を維持

［北京　２６日　ロイター］ - 格付け会社ムーディーズは２６日、中国の格付け見通し「ネガティブ」を維持した。主要貿易相手国との緊張が信用力に長期的な悪影響を及ぼす可能性があるとした。

ムーディーズは２０２３年１２月に中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げていた。格付けはＡ１。ただ、懸念要因は、これまでの地方政府の債務や国有企業の健全性に関する懸念から通商問題に変化したと指摘した。

中国財政省は声明で、ムーディーズの格付け据え置き決定は「中国経済の見通しを前向きに反映している」と述べた。

中国と米国は今月初めに関税の一時停止に合意したが、ムーディーズは「将来の貿易制限と世界の貿易の流れを巡る不確実性は依然として残っている」と述べた。