当期剰余金は1％減の2兆2642億円、為替円高が重し＝日銀24年度決算

Takahiko Wada

［東京　２８日　ロイター］ - 日銀が２８日に発表した２０２４年度決算によると、当期剰余金が前期比１．０％減の２兆２６４２億円となった。保有国債の利息収入が増える一方で、為替の円高推移で為替差損益が損失に転じたほか、段階的な利上げで金融機関が保有する超過準備への付利の支払いがかさんだ。

金利の上昇で保有国債の評価損は２８兆６２４６億円と、２４年３月末の９兆４３３７億円を大幅に上回った。一方で、株安により保有する上場投資信託（ＥＴＦ）の評価益は３２兆８７１２億円と２４年３月末の３７兆３１２０億円を下回った。