5月の米自動車販売、フォードと現代自が駆け込み購入で増加

[３日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターと韓国の同業、現代自動車は３日、５月の米国での販売台数が増加したと発表した。トランプ大統領の関税関連の値上げの可能性を巡る懸念が購入者に乗用車とＳＵＶ（スポーツタイプ多目的車）の購入を促したことが背景にある。

フォードの販売台数は前年同月の１９万００１４台から２２万０９５９台に増えた。ピックアップトラック「Ｆシリーズ」の販売台数は同１５％増の７万９８１７台となった。

同社は４月に通常、従業員に適用される割引率を顧客にも拡大することで販売台数を伸ばす一方、メキシコ製の３車種の価格を引き上げた。

現代自動車の販売台数は前年同月比８％増の８万４５２１台だった。同社米子会社のランディー・パーカー最高経営責任者（ＣＥＯ）は３日のインタビューで、関税による値上げを懸念した消費者が購入をやや急いだことで３月と４月に需要の回復が見られたと指摘した。

ただ、希望小売価格を変更するかどうかについては決まっていないという。４月初旬に開始した価格維持プログラムは６月２日に終了したが延長していない。