太陽ＨＤ、「2030年委員会」委員から社長除外　ガバナンスを検証

［東京　１２日　ロイター］ - 化学メーカーの太陽ホールディングスは１２日、企業価値向上策を検討する「２０３０年委員会」の詳細を発表し、佐藤英志社長を委員から除外していることを明らかにした。委員会の設置については５月２８日に公表していた。　　同社によると、株主や投資家との対話で、佐藤社長の「経営への影響力が強い」との指摘があったことを踏まえ、委員会でガバナンス体制を検討課題としていることから、佐藤社長を委員に選定しなかったという。

２０３０年委員会は中長期的な企業価値向上と株主共同利益の確保の実現に向けた会議体で、客観性と透明性を担保するため、社外有識者が過半数を占める構成とした。委員長は弁護士の飯村北氏で、１１月上旬に最終報告を公表する予定。