原油先物が5％超急騰、イスラエルのイラン攻撃開始受け

[１３日 ロイター] - １３日アジア時間序盤の原油先物価格は、イスラエルがイランへの攻撃開始を発表したことで５％超急騰し、２カ月余ぶりの高値を付けた。中東の緊張が高まり、原油供給に影響が出るのではないかと懸念が高まっている。

００４６ＧＭＴ（日本時間午前９時４６分）時点で、北海ブレント先物は３．９１ドル（５．６４％）高の１バレル＝７３．２７ドル。米ＷＴＩ先物は４．０９ドル（６．０１％）高の７２．１３ドル。

イスラエルは１３日未明、イランへの攻撃を開始したと明らかにした。イランメディアは、テヘランで爆発音が聞こえたと伝えた。

ＭＳＴマーキーのシニアエネルギーアナリスト、ソール・カボニック氏は「イスラエルによるイラン攻撃でリスクプレミアムがさらに高まった」と指摘。

「石油供給が実際に重大な影響を受けるには、域内の石油インフラに対するイランの報復にまで紛争がエスカレートする必要がある」とも述べた。極端なシナリオでは、イランはインフラ攻撃やホルムズ海峡の通航制限を通じ、最大で１日２０００万バレルの石油供給を阻害する可能性があると予想した。