- 2025/06/14 掲載
欧州市場サマリー(13日)
下落して取引を終えた。イスラエルによるイランへの攻撃を受けた中東情勢の緊迫化が重荷となり、売り注文が優勢だった。前日に終値としての最高値を更新したFTSE100種は反落。中型株で構成するFTSE250種指数は1.00%安と続落した。
イスラエルはイランの核関連施設やミサイル工場など大規模な攻撃を開始。トランプ米大統領の関税措置による影響への懸念に加え、投資家の警戒感が強まった。
多くの航空会社が関連空域の飛行を中止したほか、原油価格の上昇を受けて、FTSE350種旅行・娯楽関連株指数は2.08%安。航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社IAGは3.7%、格安航空(LCC)ウィズエアーは5.7%、イージージェットは2.7%それぞれ下落した。クルーズ運航のカーニバルも3.4%下落した。
一方、石油・ガス株指数は0.86%高。石油大手のBPは1.5%、シェルは0.6%それぞれ上昇した。
安全資産とされる金の価格が値上がりしたことを受けて、貴金属株指数は2.81%高だった。
<欧州株式市場>
5日続落して取引を終えた。イスラエルによるイランへの大規模攻撃を受け、中東情勢緊迫化への懸念から売り注文が優勢だった。ドイツのDAX指数が1.07%安など、地域別市場も大部分が下落した。
業種別でも大半が下落。STOXX欧州600種自動車・部品株指数は13日の取引で2.19%安。
多くの航空会社がイスラエル、イラン、イラク、ヨルダン空域の飛行を中止したほか、原油価格の上昇を受けて、旅行・娯楽関連株指数は1.96%安。ドイツの航空大手ルフトハンザは2.8%安だった。一方、石油・ガス株指数は0.62%高。
デンマークの海運大手マースクは4.1%高、ドイツのハパックロイドは0.9%高。アナリストらは、供給混乱に伴い運賃が上昇する可能性を指摘した。ドイツの防衛機器大手ラインメタルが2.7%上昇するなど、防衛関連銘柄にも買いが目立った。
<ユーロ圏債券>
利回りが小幅上昇した。イスラエルのイラン攻撃を受け、安全資産とされる国債への買いが強まり、一時3カ月ぶりの低水準を付けたものの、その勢いは弱まった。
ドイツ10年国債利回りは一時、3月3日以来の低水準となる2.422%を付けた。終盤は5ベーシスポイント(bp)近く上昇して2.525%となった。
独2年債の利回りは4bp上昇して1.854%となった。
金融市場は、欧州中央銀行(ECB)が9月に金融緩和に動く可能性を約60%と織り込んでいる。
独30年債利回りは一時5月2日以来の低水準となる2.898%を付けた後、4bp上昇し2.998%となった。
リスクセンチメントの低下により、イタリアやフランスなど債務超過国の国債と安全資産とされるドイツ国債の利回り格差は拡大した。
独伊10年債利回り格差は91bpに拡大。イタリアの10年債利回りは7bp上昇し3.49%だった。
独仏10年債利回り格差は4月24日以来の水準となる73.90bpに拡大した。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.157 1.1534
6
ドル/円 143.6 143.79
4
ユーロ/円 166.3 165.87
0
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 544.4 -5.37 -0.98 549.84
7
FTSEユーロファースト300 2159. -21.38 -0.98 2180.84
種 46
ユーロSTOXX50種 5288. -72.43 -1.35 5360.82
39
FTSE100種 8850. -34.29 -0.39 8884.92
63
クセトラDAX 23499 -272.05 -1.14 23771.45
.40
CAC40種 7684. -80.43 -1.04 7765.11
68
<金現物> 午後 コード
値決め 3391.
40
<金利・債券>
米東部時間11時36分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 97.99 -0.02 98.01
独連邦債2年物 107.2 -0.08 107.34
6
独連邦債5年物 117.8 -0.27 118.09
2
独連邦債10年物 130.7 -0.54 131.32
8
独連邦債30年物 121.2 -1.12 122.32
0
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 1.859 +0.038 1.818
独連邦債5年物 2.136 +0.056 2.081
独連邦債10年物 2.536 +0.057 2.481
独連邦債30年物 3.009 +0.050 2.938
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