独ＺＥＷ景気期待指数、6月予想以上に上昇　現況指数も改善

［ベルリン　１７日　ロイター］ - 欧州経済センター（ＺＥＷ）が１７日発表した６月のドイツ景気期待指数は４７．５で、前月の２５．２から予想以上に上昇した。

ロイターがまとめたアナリストの予想は３５．０だった。

ＺＥＷのワムバッハ所長は「信頼感が回復している」と述べ、メルツ政権の財政政策と欧州中央銀行（ＥＣＢ）の利下げが、ドイツ経済の停滞に終止符を打つ可能性があると指摘した。

ＶＰバンクのアナリスト、トマス・ギツェル氏は、米国との貿易問題や中東情勢緊迫を踏まえると良好なデータに多少疑問符が付くとしたが、「中東の波が収まり米国との関税紛争が解決する可能性もある。その意味で景気への期待は正当化される」と述べた。

現況指数はマイナス７２．０で引き続きマイナス圏だったが、前月（マイナス８２．０）から予想以上に改善した。アナリスト予想はマイナス７５．０だった。

調査は６─１６日にアナリストや機関投資家約２００人に実施した。