ＥＣＢ、インフレ目標達成に向けあらゆる努力継続＝独連銀総裁

［ミラノ　１９日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行（中銀）総裁は１９日、インフレ対策に関する使命はほぼ達成されており、ＥＣＢはその完遂に必要なことを全て続けていくとの考えを示した。　

ミラノで開かれた学生会議「ヤング・ファクター」で講演したナーゲル氏は、ユーロ圏のインフレ率を２％の目標にすることが、中銀が経済成長の促進に向けて行える最善のことだと指摘。

「今年はわれわれの目標である平均２％に近づいており、ほぼ任務は達成されたと言える」とした上で、ＥＣＢは物価安定達成のために幅広いツールを活用するのに長けていることが示されたと述べた。

またナーゲル氏は、「金融政策に関しては、われわれは正しい道を歩んでいると確信している。われわれは必要なことを行う。過去にもそうしてきた」と述べた。

欧州連合（ＥＵ）統計局が１８日発表した５月のユーロ圏消費者物価指数（確定値）は、前年同月比１．９％上昇と、４月の２．２％から伸びが鈍化した。