福山の高炉休止、利益確保へ決断＝鋼材需要回復、見通せず―ＪＦＥＨＤ副社長

ＪＦＥホールディングス（ＨＤ）の寺畑雅史副社長は２６日までに時事通信のインタビューに応じた。傘下のＪＦＥスチール西日本製鉄所福山地区（広島県）で稼働している３基の高炉のうちの１基を２０２７年度に完全休止すると決めた理由について、「現在の鋼材需要の中でどうやって利益を出すかを考え、方針転換した」と説明した。同社の国内の粗鋼生産能力は２４年度の年２６００万トンから２７年度には２１００万トンに減るが、寺畑氏は「長い目で見ても、国内の鋼材需要回復は見通せない」と述べ、必要な決断だったと強調した。主なやりとりは以下の通り。

〔写真説明〕インタビューに応じるJFEホールディングスの寺畑雅史副社長