米国株式市場＝Ｓ＆Ｐ・ナスダック最高値に迫る、利下げ観測が支援

［ニューヨーク　２６日　ロイター］ - 米国株式市場は上昇し、Ｓ＆Ｐ総合５００種とナスダック総合は過去最高値に迫った。イスラエルとイランの停戦が維持されているほか、一連の経済指標が連邦準備理事会（ＦＲＢ）による年内の利下げを支持する内容となったことが背景。

幅広い銘柄に買いが入り、主要株価３指数はいずれも上昇。週間でもプラスを記録する見通しとなっている。

Ｓ＆Ｐ５００とナスダックは終値での史上最高値にあと一歩のところまで迫っている。

ＵＳバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノーシー氏は「２０２５年への利下げ前倒し観測が明らかに（市場の値動きの）大きな要因の一つだ。現在、年内３回の利下げが予想されている」と語った。

ＦＲＢは２５日、グローバルなシステム上重要な銀行（ＧＳＩＢ）に適用する米国債などの低リスク資産保有に関する資本要件の緩和提案を公表した。

これを受けて銀行株がアウトパフォームした。Ｓ＆Ｐ５００の銀行株指数は１．６％上昇した。

サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は２６日、関税が大幅もしくは持続的なインフレの急上昇につながらない可能性を示す証拠が増えており、秋に利下げを実施することを正当化する一助になるという認識を示した。

ＣＭＥのフェドウオッチツールによると、金融市場では現在、７月の２５ベーシスポイント（ｂｐ）利下げ確率が２１％近く、今年最初の利下げが９月になる確率が７５％以上織り込まれている。

ＦＲＢは先週、最新の経済予測を発表し、政策当局者が年末までに計０．５％ポイントの利下げを予想していることを明らかにした。

商務省が２６日に発表した第１・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）確報値は年率換算で前期比０．５％減と、改定値の０．２％減から下方修正された。個人消費の大幅な下方修正を反映した。また、新規失業保険週間申請件数は数年ぶりの高水準に達し、労働市場に潜在的な亀裂が生じていることを示唆した。

一方、耐久財受注や中古住宅販売仮契約指数は予想以上に強い内容となった。

Ｓ＆Ｐ５００の主要１１セクターでは通信サービスの上昇率が最大だった。下落率トップは不動産。

半導体大手マイクロン・テクノロジーは２５日夜に公表した第４・四半期（６─８月期）の売上高見通しが市場予想を上回ったものの、株価は１．０％下落した。

銅価格が３カ月ぶりの高値に上昇し、鉱業のフリーポート・マクモランは６．８％、サザン・コッパーは７．８％、それぞれ上昇した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を４．７６対１の比率で上回った。ナスダックでも２．３対１で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は１６２億２０００万株。直近２０営業日の平均は１８１億株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 43386 404. 0.94 43084 43430 43084

.84 41 .07 .99 .07

前営業日終値 42982

.43

ナスダック総合 20167 194. 0.97 20062 20187 19982

.91 36 .19 .15 .48

前営業日終値 19973

.55

Ｓ＆Ｐ総合５００種 6141. 48.8 0.8 6112. 6146. 6107.

02 6 09 52 27

前営業日終値 6092.

16

ダウ輸送株２０種 15331 121. 0.8

.32 6

ダウ公共株１５種 1042. 4.61 0.44

32

フィラデルフィア半導体 5541. 48.1 0.88

46 6

ＶＩＸ指数 16.59 -0.1 -1.0

7 1

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1737. 20.2 1.18

72 7

Ｓ＆Ｐ素材 555.4 5.98 1.09

1

Ｓ＆Ｐ工業 1230. 13.4 1.1

44 4

Ｓ＆Ｐ主要消費財 887.5 -1.6 -0.1

7 8

Ｓ＆Ｐ金融 861.7 6.46 0.76

1

Ｓ＆Ｐ不動産 257.5 -1.6 -0.6

1 5 4

Ｓ＆Ｐエネルギー 656.2 9.72 1.5

9

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1565. 3.7 0.24

37

Ｓ＆Ｐ通信サービス 370.9 6.46 1.77

2

Ｓ＆Ｐ情報技術 4911. 33.0 0.68

51 9

Ｓ＆Ｐ公益事業 412.1 3.35 0.82

ＮＹＳＥ出来高 12.25

億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 3983 + 大阪比

5 335

シカゴ日経先物9月限 円建て 3974 + 大阪比

5 245