仏ＣＰＩ、6月＋0.8％でインフレ鈍化に終止符　サービスが加速

[２７日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所（ＩＮＳＥＥ）が２７日発表した６月の欧州連合（ＥＵ）基準の消費者物価指数（ＨＩＣＰ）速報値は予想を上回る前年比０．８％上昇だった。サービスが加速した一方、エネルギー価格下落は緩やかで、インフレ鈍化に終止符を打った。

ロイター調査によるアナリスト１９人の予想平均は０.７％上昇で、レンジは０.４ー０.８％上昇。５月は０.６％上昇で２０２０年１２月以来の低水準だった。

上昇を牽引したのはサービス価格で前年比２.４％上昇し、５月の２.１％から加速したた。宿泊費、医療費、交通費が加速したという。

エネルギー価格は前年比６．９％下落したが、５月の８．０％から下落幅は縮小。食料品価格は１．４％上昇で、５月の１．３％上昇を小幅上回った。

製品価格は０.２％下落で引き続きマイナス、たばこは４.０％上昇と前月の４.１％からわずかに鈍化した。

国内基準のＣＰＩは前年比０.９％上昇、５月は０.７％上昇だった。