中国、太陽光発電業界の低価格競争を抑制へ　旧式生産設備の削減促す

[北京 ３日 ロイター] - 中国工業情報省は３日、太陽光発電業界を下支えするため、無秩序な低価格競争を抑制する方針を示した。

中国の主な太陽光発電設備メーカーの多くは、過剰生産能力と価格競争長期化で損失を被っている。

工業情報省の発表によると、李楽成・工業情報相は太陽光発電の関連企業や業界団体の代表との会合で、当局が品質向上に向けて企業を指導し、「時代遅れとなった生産設備の段階的削減を促進する」必要があると述べた。また、同省が業界に対する指導や管理を強化すると話し、業界団体に責任を持って自己規律を改善するよう促した。

この日太陽光パネルメーカーのロンジ（隆基緑能科技）は中国国営メディアの証券時報のインタビューで、効率性の高い製品の商業化を加速し、低価格のジレンマを克服する意向を示した。その上で、旧式の生産設備が段階的に削減されると「質の高い生産設備」の割合が迅速に拡大するとの見通しを付け加えた。