サイボウズの「経営視点のセキュリティ」、即実践「予算がとれない」ときにすべきこと

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近年急増するサイバー攻撃に対抗するためのセキュリティ対策は、企業の信頼を左右する重要な課題だ。しかし、企業にとって「コスト」とも捉えられるセキュリティ対策は、経営層の理解を得られにくく、「セキュリティ予算がとれない」といった担当者の声も聞かれる。サイボウズでセキュリティ室室長を務める明尾洋一氏が、経営層からセキュリティ対策への理解を得るために、どのように取り組むべきかを解説した。

経営層が「セキュリティに理解がない」と思ったら……

　セキュリティ対策は、重要でありながらも経営者から理解を得られにくい取り組みの1つとも言える。明尾氏は、まず経営におけるセキュリティ対策の立ち位置について言及した。

「一般的に『投資』とは、利益を期待して資産を投じることです。企業経営では、利益を見込んでさまざまな投資をしますが、セキュリティ対策はどれだけ講じても売上を直接的に増やすことはできません。リスク低減が目的であるセキュリティ対策とは、投資ではなく、金庫を購入するような『コスト』と考えられます」（明尾氏）

　明尾氏は続けて、「経営者にセキュリティ対策の重要性を伝えるには、経営者と共通のプロトコルで会話することが必要です」と語り、経営者と同じ視点で考えられるように、会社の売上や利益、競合他社の動向に関心を持つべきだと助言する。

　そして、経営者からセキュリティ対策の理解を得るには、「セキュリティ対策はコストと説明することが重要」と明尾氏は語る。まずは必要なコストであることを経営者に理解してもらうことが肝心とのことだが、そのためにセキュリティ担当者はどのように取り組み、考えていくべきなのだろうか。明尾氏が「経営に資する情報セキュリティ」について解説した。

この記事の続き＞＞

・「コスト」だからこそ、最小限かつ効率的な「4つのセキュリティ対策」
・セキュリティのコストを考えるうえで「ASM」がカギを握るワケ
・サイボウズが実践する、「投資につながる」セキュリティ対策とは

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