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『1分で話せ』のその先へ。著者が明かす、修羅場のプレゼン経験で導き出した「極意」

プレゼンの重要性が増す現代のビジネスシーンにおいて、考えを効果的に伝える技術は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルとなっている。しかし、多くの人が「うまく話せない」「相手に伝わらない」という課題を抱えている。そこで本稿では、孫正義氏へのプレゼンで鍛えられた武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部長の伊藤羊一氏が、プレゼンの基本から実践的なテクニックまで「考えて伝える極意」を体系化して解説する。

部門最適から全体最適へ、ROICマネジメントの真価とは

　武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部長で、Musashino Valley 代表、Voicyパーソナリティとしても活躍する伊藤羊一氏は、2021年に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部を開設。次世代リーダーの育成に尽力し、その著書『1分で話せ』はビジネス書のベストセラーとなっている。

「プレゼンテーション（プレゼン）の本質は、うまく話すことではありません。聞き手に動いてもらうことが目的なのです。しかし、多くの人が、まず『うまく話せない』という部分に意識が向いてしまいます」（伊藤氏）

　ビジネスの現場では、日々のプレゼンや企画提案、会議での発言など、自分の考えを効果的に伝える機会が増えている。しかし、専門知識があっても、それを相手にうまく伝えられないという課題を抱える人は少なくない。

「知識は知識として必要ですが、その土台としての『考えて伝える』という部分がしっかりできていないと、知識だけあっても宝の持ち腐れになってしまいます」（伊藤氏）

　特に若手ビジネスパーソンにとって、学校教育で身につけた知識を実践の場で活かすことは容易ではない。多くの人が、考えを整理し、相手に効果的に伝えるという基本的なスキルの習得に苦心している。そこで本稿では、プレゼンの達人として知られる伊藤氏が、孫正義氏へのプレゼンで300回の練習を重ねた経験から導き出した、「考えて伝える極意」に迫る。

この記事の続き＞＞

・「うまく話す」ことは考えるな、プレゼンの本質は「相手を動かす」こと

・マーケティングフレームワーク「AIDMA」の5段階を活用して効果的な伝達を実現

・論理と感情、相手の頭と心の両方に働きかける

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