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エンジニアの役割はこう変わる──世代間の溝を越える、AI時代に必要な“ある能力”
現在、企業の基幹業務システムの多くのシステムインフラは「時計の針が止まったような状態」にある。一方で、小学生からプログラミング教育を受けた「真のデジタルネイティブ世代」が2030年には企業に入社してくる。彼らが慣れ親しんだ記述式言語(「何をしたいか」を宣言的に記述し、自動的に処理を実行するタイプの言語)と、2000年問題を経験した世代の手続き型言語には大きなギャップがあり、従来型のIT部門の体制では対応しきれない。果たして企業は、この世代交代に備えたIT部門への変革を実現できるのだろうか。デジタルネイティブ世代が企業を変える
この指摘の背景には、2030年に向けて起こる大きな変化がある。2000年生まれの若者は、6歳でiPhoneが発売されるという環境で育った。そのため、彼らは「真にデジタルネイティブ」であり、2030年には30歳となって徐々に若い世代を受け入れる側にシフトしていく。
さらに今後は、2020年度からプログラミング教育を受けた若者が社会に本格登場する。彼らが慣れ親しんだプログラミング言語は記述式言語だ。一方、2000年問題を会社で迎えた世代の言語は手続き型言語である。記述すれば動くものと、アルゴリズムやロジックを1から考える必要があるものとでは、根本的にアプローチが異なる。
「記述式言語でバンバン新しいことをやってきた子が手続き型言語の上司につくかというと、これはつかないと思います」(森氏)
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