システム外注にナレッジ不足の壁、ゼロから始めるオフショア開発に特効薬はあるか

流出するIT人材、残されたのは「外注できないシステム」
日本におけるITエンジニア不足は深刻だ。経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」)によれば、2020年には約30万人、2030年に約59万人が不足すると分析されている。ITエンジニア不足は、システム開発の現場でも、すでにさまざまな形で顕在化しつつある。たとえば、派遣会社にITエンジニアを派遣要請しても、思った人数が集まらない。ようやく集まったと思ったら必要なスキルが足りず、再教育が必要になるといった具合だ。
翻って、優秀なITエンジニアはヘッドハンティングの対象になりやすい。そして、優秀な人材が抜けたその後を継ぐ担当者の負荷は極めて大きい。新規システムの開発を行う一方で、既存システムの運用・保守も任される。ところが、前任者がいないので、既存システムの中身がよくわからない、という苦境に立たされるのだ。
IT人材の不足を解決する手段として知られる「オフショア開発」においても、その苦境は続く。国外のIT人材のリソースを比較的安価で活用できるオフショア開発は、ベトナムなど東南アジアの新興国を中心に盛んだが、担当者にナレッジが不足しているために、「そもそもどのシステムを外(オフショア)に出せばよいのかわからない」という企業が少なくないのだ。
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