既存のオンプレ資産もキッチリ活かす、コンテナ/Kubernetes戦略とは?
コンテナ技術が求められる理由とKubernetesの登場
AIやIoTなどのテクノロジーの進化に伴って、ビジネスを取り巻く環境は急激に変化している。求められるのは、変化に対応できる「スピード」だ。たとえば、現在は多くのB2C企業が顧客向けのスマホアプリを開発・提供している。顧客の要望やニーズを迅速に反映し、短いサイクルで機能やUIを更新していかなければ、競争力を維持することは難しい。
ところが、その牽引役であるべきIT部門の多くは、求められる役割を十分に果たせているとは言いがたい。
従来のIT部門にとっての最重要ミッションは、基幹系システムを安定的に運用することだった。しかし現在は、それに加えてクラウドを利用した迅速なソリューションの提案・開発も求められている。この2つの要求に同時にこたえることは、人手不足が常態化しているIT部門にとっては、相当にハードルが高い。
こうした背景から注目されている技術が「コンテナ」だ。従来のサーバ単位の仮想化ではなく、アプリケーション単位での仮想化を実現したコンテナを活用すれば、開発の迅速化、サーバ管理業務の削減、ハイブリッドクラウド環境の統合運用が可能になる。その結果、基幹系システムの安定運用とスピード、迅速性の両立も見えてくる。
中でも期待されているのがKubernetesだ。これは、コンテナを企業レベルで運用管理するためのコンテナオーケストレーターと呼ばれるソフトウェアであり、世界的なIT企業を中心とする 約580社以上(2020年12月時点)が参加するCNCF(Cloud Native Computing Foundation)により、オープンソースとして開発が進められている。
しかし、多くの企業にとって、Kubernetesを導入して活用することは、決して簡単ではない。それはなぜか。
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