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  • 2021/02/10 掲載

DXがITインフラに求める条件「ハイブリッド」の負荷増大にどう対応すればいいのか?

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デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れを受け、日本企業のパブリッククラウド採用が加速している。しかし、完全クラウド化とはいかず、一部オンプレミス環境を使い続けなければならない事情を抱える企業は少なくない。その際、社内のIT環境は、オンプレミスとパブリッククラウドが混在する複雑な構成になることが多い。複雑な社内のIT環境をスッキリ管理できる方法はないのだろうか。

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複雑化する社内のIT環境をスッキリさせる方法はあるのか
(Photo/Getty Images)
 

ハイブリッドクラウドを選ばざるを得ない理由

 企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが加速する中、その基盤となるパブリッククラウドへの移行ニーズも日に日に高まっている。パブリッククラウドのメリットはいくつも存在するが、中でも代表的なものとして次の4点が挙げられる。

(1)市場投入までの時間の短縮
アプリケーションの展開に時間がかからない

(2)柔軟なIT消費
利用した分だけを支払う柔軟性があり、各種機能はいつでも追加・削除可能

(3)操作のシンプルさ
使ったことのない人間でも、簡単に使える

(4)継続的なイノベーション
常に最新の状態のインフラを使用できることによって、イノベーション創出につながる

 数多くのメリットを有するパブリッククラウドだが、それでも完全移行が進まない事情はある。たとえば、「従来型アプリケーションのデザインをそのままクラウド上では稼働させられない」「法令対応や社内ポリシーの関係から社外環境にデータを保存できない」などだ。

 このように、パブリッククラウドとオンプレミスのどちらかに完全に寄せるという判断は難しく、そのため、多くの企業は双方を利用するハイブリッドクラウドという選択をとる。しかし、ほとんどのハイブリッドクラウド環境は、オンプレとクラウドそれぞれの特性に合った使い分けができないために、「システム構成が複雑」「運用負荷が大きい」「コストがかかる」などの課題を抱えている。

 どうすれば運用負荷を軽減しながら、DXを加速するための基盤としてふさわしいインフラ環境を実現できるのだろうか。

この記事の続き >>
・オンプレとクラウドが混在するIT環境、運用負荷を軽減する方法
・複雑なシステムをスッキリさせ、運用コストを下げるには……
・各種の事例にみる「統合管理ツール」活用術

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