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  • 2021/04/12 掲載
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卸売業のビジネスは、メーカーと小売店の間に立ち、日々FAXや電話、メールを通じて頻繁にやり取りをするため、常に現場は多忙を極める。トラスコ中山も例外ではない。このようなアナログ主体の業務を効率化させ、顧客の利便性を向上させたいと考えていた同社は、サプライチェーン全体の改革を決断。そうして見事データ中心経営を実現し、DXグランプリ2020を受賞したほか、2020年度IT最優秀賞を受賞した。今や誰もが認める先進DX企業となったトラスコ中山のDXの取り組みについて、同社 取締役 経営管理本部長 兼 デジタル戦略本部長の数見篤氏に聞いた。

卸売業DX=「サプライチェーン全体の効率化」

 トラスコ中山は、モノづくり現場に必要なプロツールを専門に扱う卸売業として、仕入先となるメーカー2652社、供給先となる販売店5515社の間に立ち、ハブの役割を果たしている。「必要な時に」「必要なモノを」「必要なだけ」というニーズに応える使命を掲げ、独自の供給体制を構築してきた。

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機械工具など、モノづくりの現場で使われるプロツールを扱うトラスコ中山

 メーカーから商品を仕入れ小売店に提供する卸売業のビジネスにおいて、DXは自社の取り組みだけでは完結しない難しさがある。たとえば、仕入先メーカーや供給先の小売店が見積書のやり取りをFAXや電話、郵送で行うのであれば、そのやり方に合わせる必要があり、仮に卸売業だけでデジタル化を進めたとしても、根本的な効率化にはつながりにくいのだ。

 同社 取締役 経営管理本部長 兼 デジタル戦略本部長 数見篤氏は、「こうした課題を踏まえ、当社はITで“問屋”としての機能強化を実現し、サプライチェーン全体の利便性を高めることが重要だと考えています。DXは自社だけでは完結できない取り組みであるため、関わる企業さまに、効率化によるメリットのご理解を得ながら、連携して進めていきたいと考えています」と語る。

 そうした同社は、いかにDXを進めたのか。DXグランプリ2020、2020年度IT最優秀賞受賞企業の実力とは…。

この記事の続き >>
・サプライチェーン全体の効率化を実現する「データ中心経営」とは
・トラスコ中山の「システムアーキテクチャー」の全貌
・従業員の働きやすさにも配慮した制度設計

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