「課題だらけ」のエッジコンピューティング運用、考慮すべき“3つのポイント”とは

エッジコンピューティングの拡大で、企業が直面する新たな課題
企業にとって「データ活用」が重要であり、現在多くの企業が取り組んでいるデジタルトランスフォーメーション(DX)でも、データ活用は中核となる取り組みだ。そこで重要性を増しているのが、データの発生する場所の近くでデータを処理する仕組みを指す「エッジコンピューティング」である。IDCの調査によると、エッジコンピューティング市場は2024年まで年12.5%増で成長し、市場規模は2506億ドルに上るとされる。
エッジコンピューティングでは、文字通り、クラウドではなくデータ発生場所の近く(エッジ)でデータの処理を施す必要がある。その理由は、あらゆるデバイスにセンサーが取り付けられ、膨大なデータが生成されるためだ。こうしたデータをすべてクラウドで処理することは、現実的ではない。特にリアルタイム性が求められる場合は、ネットワークの遅延が問題になる。
たとえば自動運転や遠隔医療などで、すべてのデータをクラウドに送って処理していたら人命に関わりかねない。また、エッジで一時的にデータを蓄積し、必要に応じてクラウドに送ることで、パフォーマンスやコストを最適化できる。今後、5Gが普及すれば、こうした動きはさらに加速するだろう。
ただし、企業がエッジコンピューティングを進めると、重大な問題に直面することになる。 それが、エッジコンピューティングで使用するIT機器の運用管理だ。エッジコンピューティングを実現するには、全国の拠点や店舗、工場、倉庫などに、コンピューティング処理を担うIT機器を設置することになる。
では、これらの機器を一体「誰が」「どのように」管理すべきなのだろうか。すでに一部の企業では、「工場にエッジ処理用のサーバを置いたら、電源コードに足を引っかけて電源が落ち、重要なデータが失われてしまった……」といった声も聞こえる。こうした事態を防ぎ、安心してエッジコンピューティングを運用管理するために、企業がとるべき対策は何だろうか。
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