日本企業の弱点は「失注の多さ」、川崎重工業、AGC、ケルは何を変えたか?

日本企業は“ものづくり”より「失注を減らすこと」に注力すべき理由
日本企業の停滞が指摘されて久しい。しかし、製造業であればベアリング技術や工作機械など、海外企業から見ても日本企業が魅力的な製品を開発しているのも事実だ。そうであるにも関わらず、なぜ日本企業は停滞し続けているのか。その理由として「取引を失注してしまう体質」が挙げられる。日本企業を見ると、そのほとんどが自社製品を紹介する日本語版のWebサイトしか用意しておらず、外国語サイトを用意できている企業は数えるほどしかいない。
また、外国語対応と言っても英語のみの対応に留まり、中国やスペイン、ブラジルなど、他の国の言語には対応できていない。そのため、急な海外の大口顧客からの問い合わせがあったとしても、製品資料の翻訳などに時間やコストをかけてしまい、その間に商談を取りこぼすケースが多いのだ。このように、日本企業はWebサイトの多言語展開ができないために大きな機会損失を生んでしまっている状況がある。
とはいえ、日本語版のWebサイトをあらゆる国の言語に変換するには、開発コストがかかりすぎるほか、多言語化を主導できる人材も少ないというのが企業のホンネだろう。課題は認識しつつも諦めている企業は少なくない。
しかし、ネットを通じて世界中とつながることができる時代において多言語対応を怠れば、日本企業が見向きもされない状況にもなりかねない。ここからは、さらに「言語の壁」を放置することによるデメリットを解説するとともに、それらを解決する方法を考えたい。
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