クラウドでもデータ保護と可用性向上は自前で
今や業種や規模を問わず、多くの企業が導入しているクラウド。近年は情報系システムのみならず、基幹系システムに採用する企業が増えつつあるなど、その裾野は加速度的に広がっている。
また、日本政府においても、総務省による第二期政府共通プラットフォームが2020年8月、AWS(Amazon Web Services)上で運用開始したことに象徴されるように、意欲的にクラウドを推進している。
そうした中、「クラウドに一度移行したら、後はクラウドプロバイダに何から何までお任せ」と考えている企業も少なくないようだ。
確かにサーバやストレージといったインフラは原則「お任せ」であるものの、アプリケーションやデータなどOS以上のレイヤについては、ユーザーの責任なのである。当たり前に思えるかもしれないが、意外と誤解されがちだ。
いくらクラウドを利用しても、OSレイヤ以上の管理が不適切では、業務に大きな支障をきたすことは言うまでもない。中でもデータの保護とアプリケーションの可用性確保は重要である。具体的にどのような方策をとればよいのだろうか。
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・84%が「データの保護はクラウドプロバイダの責任」と誤解
・「データを守る」と「情報を守る」とでは大きな違いがある
・クラウドを有効活用したデータ保護に最適な方法とは
・クラウド上でアプリケーションの可用性を向上するポイント