- 2026/10/19 06:10 掲載
【神機能】ChatGPT Dotsが色々スゴい…指示ナシで「曜日間違い」まで指摘する実力(2/4)
Dotsと従来型AI「最大の違い」とは
Dots(ドッツ)は、2026年9月29日にOpenAIが発表した、常時稼働のAIエージェントです。専用のクラウドコンピューターを持ち、その上でブラウザなどを使いながら、自分に代わって動き続けます。ここが、これまでのChatGPTやCodex(OpenAIのコーディング用エージェント)との最大の違いです。従来は、人間が画面を開いて依頼する必要がありました。Dotsは一度立ち上げれば、こちらが何もしなくても動いています。連絡はChatGPTのアプリのほか、Slackなどにも届きます。
現状、使えるのはProプランで、最低でも月額100ドル(約1万6,000円)かかります。
どんな連絡が届くのか、イメージをご紹介します。
- イベントが終わったら、回答を確認してアンケート結果を知らせてくれる
- 間違ったメールを送ったら、訂正を促してくれる
- 面談が終わったら、まとめのアドバイスをくれる
- 請求書を出す前に、日付の希望を確認するよう教えてくれる
これまでは、AIに相談してから動いていました。今は、AIが先に気づいて声をかけてくれます。冒頭の「曜日が違います」の1通は、まさにその実例でした。
Dots=首席補佐官と言えるワケ
とはいえ、「予定を知らせてくれるだけなら、以前のChatGPT Pulse(毎朝、メールやカレンダーを見て予定を送ってくれる機能)と同じでは」と思われるかもしれません。違いは、見ている範囲と、判断の深さです。秘書は、スケジュールを確認し、未読メールを知らせてくれます。これでも十分便利です。一方のDotsは、ユーザーが何をしているかを広く把握したうえで、「面談のあとは、こうしたいのではありませんか」と、こちらの状況を踏まえて優先順位をつけてきます。
もう1つ驚いたのが、連絡の頻度です。何でもかんでも通知されると鬱陶しいものですが、Dotsは本当に重要なことだけをまとめて伝えてきます。
首相の横にいる超優秀な補佐官が、次の一手を耳打ちしてくれる。私がDotsを「秘書」ではなく「首席補佐官」と呼ぶのは、そのためです。
裏側で動く「4つの工程」とは
では、なぜDotsはここまで気が利くのでしょうか。ここが、本記事で最も伝えたい部分です。今のChatGPTは、プラグイン(外部サービスとつなぐ仕組み)を通じて、さまざまなツールと連携できます。私の場合、Gmailは複数のアカウントを追加できますし、SlackやNotionの情報も追えます。Dotsが気の利いた連絡をくれる裏側では、おそらくこうした流れが回っています。
1つ目は「論点の整理」です。つないだツールの情報から、今何が動いているのかを論点ごとに整理します。
2つ目は「時間軸の管理」です。同じ提案でも、明日のものもあれば、今日15時が期限のものも、来週のものもあります。論点ごとに、いつ何が起きたかを追います。
3つ目は「優先度の判断」です。時間軸で見たうえで、今本当にやるべきことを見極めます。
4つ目は「通知の絞り込み」です。全部を通知すると鬱陶しいので、特に重要なものだけをチャットに出します。
以上は、私の使用経験からの推測であり、OpenAIが公開している仕組みの説明ではありません。ただ、私の場合は12のカテゴリーに対して何百という論点を、案件ごと、ミーティングごとに時系列で整理しているようでした。
個人的には、水面下を知らないまま使い続けるのは少し怖いと考えています。
【次ページ】Dotsの「頭の中」を除く“ある手法”
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