• 2023/02/09 掲載

物価高超える賃上げなるか=23年春闘、労使トップに聞く☆2

時事通信社

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◇賃上げでデフレマインド脱却を=経団連の大橋徹二副会長

―経団連として今春闘にどう臨むか。

30年ぶりに消費者物価が上昇する中での春季労使交渉で、賃金上昇のモメンタム(勢い)の維持が大事。物価を特に重要な要素と考えながら、各社で決めてほしい。今までやっていない企業がベースアップ(ベア)をやるぞと声を上げており、勢いを感じる。長く続いたデフレマインドから脱却することも重要で、企業の行動変容のよいきっかけにしたい。

―賃上げに向け、何が必要か。

適正な値上げをある程度容認する雰囲気づくりが必要だ。サプライチェーン(供給網)の中で適正に取引し、富や価値を共有することも大事だ。

―なぜ日本の賃金は上がらなかったのか。

非正規雇用、有期雇用が働き手の4割を占めている。正社員、無期雇用との収入の差が大きく開き、全体の賃金を押し下げている。総労働時間も減り、それを補う労働生産性の向上は工場などでは進んだが、オフィスでは進まなかった。比較的賃金が安いサービス業に、製造業から労働力が移動したこともある。

―どうすれば非正規の賃上げが進むのか。

不本意ながら有期雇用を選んだ方々がフルタイムで働けるように、社会としても企業としてもいろいろな活動を続けていくことが大事だ。有期雇用を選んだ方も「106万円の壁」「130万円の壁」がなければ働きたいと答える方が多い。

―労働力の円滑な移動には何が必要か。

伸びる産業に労働力がシフトしていくことが必要だ。採用の仕方も新卒一辺倒ではなく、経験者・通年採用、外国人採用も大事だ。

【時事通信社】 〔写真説明〕合同インタビューに応じる経団連の大橋徹二副会長=8日午前、東京都千代田区

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