- 2023/03/09 掲載
中国CPI、2月は1年ぶりの低い伸び PPI5カ月連続下落
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.0%上昇し、伸び率は前月の2.1%から減速して2022年2月以来の低さになった。市場予想は1.9%上昇だった。
昨年終盤に厳格な新型コロナウイルス規制が解除されたものの、消費者は慎重な姿勢のままで需要が低迷した。
季節調整済みの前月比では0.5%下落。予想(0.2%上昇)に反してマイナスとなった。1月は0.8%上昇だった。
食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は前年比0.6%上昇と、内需の弱さを映して前月の1.0%から伸びが鈍化した。
一方、生産者物価指数(PPI)は前年比1.4%下落。資源価格の軟化が主な下落要因。エコノミスト予想は1.3%下落、1月は0.8%下落だった。マイナスは5カ月連続。
中国経済はコロナ禍から回復する兆しを見せているが、海外需要の軟化や国内の不動産不況という逆風もある。
それでもエコノミストは、コロナ規制の解除などを背景に今後数カ月にわたり中国の消費者物価に上昇圧力が加わると見込んでいる。
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