- 2023/03/16 掲載
英経済、今年の景気後退回避の公算 財務相が予算演説
[ロンドン 15日 ロイター] - ハント英財務相は15日、議会で予算演説を行い、英経済は2023年にマイナス成長に陥るものの、景気後退(リセッション)入りは回避できるとの見通しを示した。
予算案には、労働参加促進に向けた育児・年金制度の改革のほか、企業投資を促進するための法人税減税など、景気加速に向けた対策を盛り込んだ。
ハント氏は予算案の公表にあたり、23年の経済成長率見通しをマイナス0.2%とする新たな予測を発表。予算責任局(OBR)が昨年11月に示した予測はマイナス1.4%だったが、昨年11月以降、ロシアのウクライナ侵攻開始を受け高騰したエネルギーコストは低下。ハント氏は「国際要因に加え、政府の対策により、英国が23年にテクニカルなリセッションに陥ることはないとOBRは予測した」と述べた。
OBRは英経済成長率は24年に1.8%、25年に2.5%になると予測。従来予測は24年が1.3%、25年が2.6%だった。
ハント氏は「世界的に不安定な状況が続いているにもかかわらず、OBRは英国のインフレ率は22年第4・四半期の10.7%から、23年末までに2.9%に低下すると予測している」と述べた。
与党・保守党の一部の議員は直ちに大幅減税を実施するよう呼びかけていたが、ハント財務相とスナク首相はこれに対抗。今回の予算案には大規模な財政支出や大幅減税は盛り込まれなかった。ただ、家計の光熱費支援策を3カ月延長するほか、10年間継続している燃料税の凍結をあと1年延長すると確認した。
このほか、経済成長加速に向け、イングランドで2歳未満の子どもへの無料保育を拡大。企業が設備投資を行った場合、全額を利益と相殺できるようにする新たな投資奨励策も盛り込んだ。
国防予算については、向こう5年間で110億ポンド拡大すると表明。原子力発電への投資を拡大する方針も示した。
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